スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ホセ・ドノソ 夜のみだらな鳥



こちらも嬉しい復刊。ラテンアメリカの小説といえばガルシア=マルケス「百年の孤独」が古今東西の小説の中でも必読の類で、ではその次は誰の何かという話になるわけだが、そんなときに挙がるのが、これだ。これも長く絶版で、古書は暴騰していた。常識的な値段で新刊が手に入るようになって、とても良い。
ドノソの小説は以前も紹介したことがあるくらい私の大好物で、代表作が絶版というのは余りにもあれな話で、もうほんとうに歯がゆかった。絶対的におすすめしたい小説があるのに、本がないのだ。こんな歯がゆいことはない。

「夜のみだらな鳥」の読書体験は、これぞまさしく「めくるめく」快感だ。その快感を味わえるのは、たぶん普段から小説を読んでいる人だけだ。大人になってから小説なんてせいぜい年に一冊か二冊、といった程度だとどうなのかは、よくわからない。でも体力と持久力と速度と理解力を要求される。普段から読んでいないと、かなりきつい読書になるはずだ。この「きつさ」は、先日ご紹介した「奇妙な小説」である「壁の中」の比ではない。「壁の中」は、すらすら読める。



装幀というか製本というか、ちょっと覚束ない。そのうち加水分解してペリペリになる予感に満ちている。現代企画室が刊行した「別荘」と同じくらいでいいのになあと思いつつ、思いっきりページを開くのを躊躇いながら読み進めた。



残念ながら本書を刊行している水声社はアマゾンに卸していないようで、でも確か発売日前にはカートに入れられたはずで、それでいながら発売日当日には「ありません」と書影もなく冷たく言い放たれた。どうしたものかとツイッターでボヤいたら、親切な方が世の中にはいるもので、紀伊国屋書店のオンラインショップに在庫あるよと教えてもらった。私の頭の中には、リアル書店とオンライン書店しかなく、どっちもやってるところが頭に思い浮かばなかったのだ。十年ちょっと前に紀伊国屋書店本店の子と付き合っていたというのに、この忘却っぷりである。すぐさま紀伊国屋書店のサイトで会員登録し、すぐさま注文した。アマゾンと同じくヤマトで届いた。遅いとは感じなかった。会員登録しちゃったので、またアマゾンにないものを購入するときに利用しようかと考えている。

※部数が少なかったようで、既に紀伊国屋書店やhontoなど主だったところでは在庫なし、現在お取り扱いできませんとなっている。リアル書店にあれば逃さず確保してほしい。あるいは、図書館で取り寄せてお読みください。それくらいの手間などものともしない大傑作です。


以上是千五十字也

水声社:公式サイト
Amazon.co.jp:夜のみだらな鳥(←既に高値ですご注意ください)
関連記事
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。