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椀(大)(小)



お椀の販売が始まりました。予定より少し遅れました。が、なんとか年末年始の食事には間に合いました。年明けの雑煮や七草粥などを、ぜひ本物の漆器でお楽しみください。

※次回は2018年11月の完成予定です。
大は、豚汁や雑煮や雑炊、ごはんや粥などにも使える、たっぷりの容量。塗りは、黒は外側が艶のある黒で内側が艶消しの黒、朱は外側も内側も艶のある朱です。小は、女性やお子さまでも掌で包み込むように持てる大きさと形状。塗りは、黒と朱、いずれも艶消しです。

木地のろくろ挽きは、ろくろ挽きが得意と謳う山中漆器における一般的な三点支持ではなく、より手間のかかる五点支持で挽いています。歪みや変形が少なく、より正円になるからです。大はピシッとした雰囲気、小はころんとした雰囲気です。



縁と、高台と、見附、三箇所に布を貼って補強してあります。そして、布を貼ったことが判らぬよう、段差をなくした下地を施しています。布の素材は麻、布を貼る接着剤の素材は漆と餅米です。接着剤にしろ艶出しにしろ溶剤にしろ、身体に害があるのではという不安を置いといても、石油系の素材は劣化しますから、使いません。下地は一辺地と二辺地と三辺地の三回。いずれも能登産の地の粉の中でも上質なものだけを使っています。



木地固め(挽いた木地に漆を染み込ませる)から下塗りまで国産漆です。最後の上塗りのみ、中国産漆も使っています。世間一般的には逆に上塗りだけ国産漆という漆器が時たまあります。でもそれは表面だけを取り繕うようなものです。木に染み込ませる漆が国産ならば、変形や劣化を防げます。染み込んだ漆を塗り直すことは不可能です。上塗りを塗り直すのは簡単。どちらが長持ちするかは自明のことです。

素材
・国産水目桜
・国産漆
・中国産漆
・麻(布)
・米(糊)
・能登産地の粉(下地の錆地)
・京都産砥の粉(下地の錆地)
・鉄(酸化鉄:色の素)
・松脂(艶の素)

余程の事がない限り、三世代くらいに亘って平気で毎日使えます。それだけの耐久性を持たせてあります。素材も、工程も。山中漆器は枕詞のように「ろくろ挽きが得意な山中で、ひとつひとつ手作りしています」と謳われています。でも当然ながらそこには質の高低があります。そしてそれは、新品状態では見分けがつきにくいものです。数年後、数十年後も、特に何の意識もなく普段の食卓で不具合なく使われるように。最も残酷なのは、時の流れです。そこまで長い年月でなくとも、数年で違いは出てきます。一般的な漆器や工芸品の値付けで一般的な流通(直販だろうが個展だろうが)に乗せた場合、販売価格は26,000円と27,000円程度になる品です。

今年の春に制作着手、木地が出来上がって下地の工程へ入るタイミングで加賀へお越しになり、全工程の仕事場をご覧になっていきました。仕事場も材料も道具も作り方も、全て開示できます。むしろそこを見ないと、出来上がった汁椀だけでは判断つかないことが殆どです。まだまだ素材を主としてブラックボックスの漆器の世界。全てを開示するようになってほしいと常々願っております。

追記;
漆の匂いが気になる場合がございます。そのときは、米の研ぎ汁に浸し、そのままスポンジに研ぎ汁を染み込ませて洗ってみてください。また、箱へ入れず、風通しの良い場所に保管ください。その際、唐辛子を1本、椀の中へ入れておきますと、匂いの消えが早くなります。


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