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2008年05月28日 - 漆のあいうえお

■プロイセン王国

ヨーロッパで人気の漆器を国内生産しようと考えた、なかなかおしゃれな国。


道具を含めて技術を盗むわけではなく、素材としての漆に着目した。
塗装材料の中でも飛び抜けて堅牢。
兵器の塗装としても優れていると考えた。
(鎧甲冑は漆塗りだし、鉄瓶の内側も漆塗りである)
で、一通り見てまわってウルシノキを持って帰ろうと計画した。1874年のこと。
プロイセン政府は地理学者であり日本に詳しい人物を日本へ送った。
名目は、日本の工芸調査。

日本人は、ころりと騙され、親切丁寧にいろいろ教えた。
輪島と山中を擁する石川にも訪れた。
そのついでに白山を登山した。そのとき、植物の化石を拾った。
現在、天然記念物となっている桑島化石壁である。

その人物は、帰国したらさっそく化石の論文をまとめた。
マールブルク大学地理学教授、ボン大学地理学教授とキャリアを重ねていった。

漆のことはどこかへいってしまった。
化石を発見したその人物は、石川では偉人となった。
なんのこっちゃ。

白山に化石がなかったら、ナチスの兵器は漆塗りだったかもしれない。
現在の主要漆器生産国はドイツになっていたかもしれない。

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Tsuyoshi Kotaniguchi
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