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groovetribe!
2008年03月18日 - Music
人はけっして他人のために書くのではないということ、何を書こうとも、そのことでいとしい人に自分を愛させることにはならぬのだということ、エクリチュールはなにひとつ補償せず、昇華もせぬこと、エクリチュールはまさしくあなたのいないところにあるのだということ、そうしたことを知ることこそが、エクリチュールのはじまりなのである。
--ロラン・バルト「恋愛のディスクール・断章」三好郁朗訳・みすず書房 p.151
意図的に埋め込まれたロシアフォルマリズムや雅楽における噪音のような場合を除き、雑味があると、すーっと体に入ってこない。食べ物も、音楽も、詩も。雑味がないものを眼前に提示されると、それのすべてを受け入れよう、それに委ねようという気になる。全面幸福だ。
音楽における雑味は音色だけではない。指先にまで神経を行き届かせた計算尽くの仕草、顔つき(目つき)、専念しているポーズ、余計なビブラート、押しつけがましく長ったらしい高音、一見すごそうに見えるけれども実は決まり切ったアドリブ、しつこいエンディング。何かを表現しようとするとき、人は「自分だからこそできる何か」を埋め込もうとする。
グルーヴトライブ。ベース、ドラム、そしてピアノを弾きながらの唄。
トリオ? ジャズのイディオムなどどうでもいい。
彼らの音色は、そんな定義を軽やかに飛び越える。
音も唄も、その人そのものが顕れる。

16th, March 2008 at Swing
完全クリーンな無菌室の音は、つまらない。
オーガニックなんて言葉を使う音は、いろんなものがうっすらと混ざっている。
ナチュラルと形容される音には、何かを放棄した姿勢が見てとれる。
きれいと言われる音の多くは、うすっぺらい。
では、雑味のない音とは如何なるものか。
groovetribe!を聴いてみればいい。
おいしい水は、水素と酸素だけでできているわけではない。
しかし、余計なものや体に悪いものが入っていては体が受けつけない。
このおいしい水は稀有だ。
体に、すーっと浸透していく。
groovetribe!/Blue Sky
01 Into The groove
02 Pie In The Sky
03 Colours of You
04 Coffee Break
05 A Piece of Cake
06 The Smoky Rainman
07 Feel It!
08 ふるさと
09 Goobye to you
Daiske Ito vocal and piano
Shuichi Yokota bass, kazoo and chorus
Shingo Isetani drums, percussion and chorus

ロケ地:うちの前
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