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村井弦斎『酒道楽』
2007年04月10日 - Literature
1902年に新聞連載で、このタイトル。大酒飲みが主人公。
てっきり吉田健一のような健啖な話かと思って購入。
なんだか楽しい文体。おもしろそうな予感がしてきて、これは当りだと感じる。しかし、読んでいくうちに様相が異なってきて、主人公はひどい有様。これは、禁酒を説く啓蒙小説だった。これではどちらかというと中島らもである。解説によると連載中に「おかげで禁酒できました」という投書が何百と来たそうだ。今だと煙草ですかね。
日本語の味わいを堪能できるし、話はおもしろい。カタカナの使い方の古くささが、1周して新しい。「リンコルン」なんて、これだけを抜き出すと何だか解らないけれど、文中ではリンカーンのことだとすぐに解る。新聞連載らしく会話のやりとりも改行せずに続けていてテンポがいい。解説には当時の文士の面々を上戸と下戸に分けた取組表もあって、これは単純に楽しい。他に『食道楽』『釣道楽』『女道楽』があるので、読んでみたい。
村井弦斎は興味深い人だったようだ。仕事を辞めて印税(ベストセラーという和声英語は「食道楽」のために生み出された)で1万6千坪の土地を購入して野菜や果物を育てて家畜を飼い、竪穴式住居に住んだとのこと。
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- 2007-04-16 |
- ■kota■
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家族が偉いと思います。既に電気やガスがあったはずですから。