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Barefoot

2007年03月14日 - Music



【jazz】

ベアフット。裸足、素足。ビヨンセやJAY-Zのステージ衣装を手がける舞台衣装のデザイナー、サム・オーバニック。クラブミュージックの書き手としても活躍し、ヴォーカリストとしてフィーチャーもされている。これは、そんな彼女のデビューアルバム。コンビを組むのはビョークやジャネット・ジャクソンなどのプロデュースで知られるトミー・Dとくれば、最新型の高性能で下世話なクラブミュージックだと思うに違いないし私も色眼鏡だった。
だが、収録曲は全曲クラブクラシックス、クラブアンセムのカバー。ファンク、ラップ、ハウス、テクノ、何でもあり。タイトルを読むだけで懐かしさがこみあげてくる。しかも、そのままのカバーではなく、ジャズ。ふつうダンストラックをジャズアレンジすると、アップテンポのままで旋律担当がベースやホーンやピアノに代わるだけだ。リズムのフェイクを多用したアシッドジャズとかクラブジャズのような感じ。もしくは、ピアノやギターでシンプルに弾き語り。

しかしこれは違う。超絶ミスマッチ。ストリングスも加わり、ものすごくスローでメロウな甘口ジャズに仕上がっている。ソウルジャズ寄りの曲もある。何だこれ。とんでもないキャバレーに迷い込んでしまった。化粧が濃い。メロディが全然違う。というか原形をとどめているのは歌詞(の断片)くらい。倦怠感漂うかと思えばラスヴェガスのショーのように粋な雰囲気にもなるし、場末のストリップ劇場のような薄暗い猥雑さもある。サムのヴォーカルは投げやりなのに妙に説得力がある。アートワークもどこまで本気なのか判らない。履いている靴は左右で色が違う。紅白で、めでたい。帯には「小悪魔カバー!」とある。色物も極まれば立派。ここまで完璧に曲を自分のキャラに染め上げるのも才能だ。

収録曲と、オリジナルのミュージシャン。
01 Don't do it(White lines)/Grandmaster Frash
02 Pride(A deeper love)/C+C Music Factory
03 Gypsy woman/crystal Waters
04 Born slippy/Underworld
05 It's like that/RUN DMC
06 Ain't no love(Ain't no use)/Sub Sub feat, Melanie Williams
07 It just won't do/Tim Deluxe
08 Days go by/Dirty Vegas
09 Horny/Mousse T
10 Lazy/X-Press 2
11 Do it to the music/Raw Silk
12 Hideaway/De'lacy

私は全曲オリジナルを知っている。クリスタルウォーターズのシプシーウーマンは大学2年生から3年生になる春休み、クラブに行けば必ず回されていた。それがドラムのブラシも渋いスローテンポの4ビートジャズになるとは驚愕である。何百回と聴いた、1990年代を代表するクラブアンセム「ボーン・スリッピー」のムード歌謡のような超スローテンポのジャズアレンジに、私の脳はエンドルフィンを流す。このカバーを聴いたアンダーワールドのカールは大笑いして絶賛したそうだ。まさにそんな反応をしてしまう。気張っていない。でも何かでねじ伏せてくるような魔力がある。

インタビューでプロセスを語っている。
原形をとどめていないのも当然である。

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ジェイzすきすきぶろぐ

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コメント

i様
雑誌のVOGUE NIPPONとコレット・ミーツ・コム デ ギャルソンのダブルネームのビニールトート、VOGUE NIPPONの販促品です。販促品といっても一般の人に配るものではなく、有力書店の雑誌担当にプレゼントして「うちの雑誌に力を入れてくれ、山のように平積みしてくれ」というための、消費者プロモーションでもない店頭プロモーションでもないものです。たぶん。

セブン様
私も、8バージョン入っているシングル聴いてしまいました。私が回していたクラブではなく、六本木にあったXY RELAXを思い出します。赤坂の鼈料理店の若女将も思い出します。あの頃のハウスは、何年経っても生々しいです。
  • 2007-03-16 |
  • ■kota■
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クリスタル・ウォーターズは最高です。

というよりも、この頃のベースメント・ボーイズ作品が最強です。
今夜聞いてみたくなりました。
  • 2007-03-15 |
  • Seven Tale/第七警察
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  • edit ]

画像の背景何?
  • 2007-03-15 |
  • i
  • URL
  • edit ]

セブン様
さすがですね。
12インチのリミックスは、これも懐かしい4 Heroにお願いしたいところです。Barefootのカバーは「ラダディダーダー」の後半がフェイクですごいことになりますよ。
ダンストラックは大音量で聴かないと無意味ですが、これはふつうのボリュームで聴けます。
  • 2007-03-15 |
  • ■kota■
  • URL
  • edit ]

かつてのBjorkっぽくもあります。
クリスタル・ウォーターズっぽくもあります。

12'シングルのリミックスはきっとかっこいいんでしょうね...。

↑と書いた後に全文読んだら...。収録曲がついてて驚き。


ジプシー・ウーマン入っているじゃないですか。

自分の直感に、ちょっと驚き。
  • 2007-03-15 |
  • Seven Tale
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Tsuyoshi Kotaniguchi
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