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エレーヌ・シュミット/バッハ 無伴奏ヴァイオリンとパルティータ
2006年12月11日 - Music
【classic】
[Alpha082]
ラストのシャコンヌを聴き終えてからも、
私はいつまでも、そこにいた。
一挺のヴァイオリンだけで織り成される深淵な物語。
聴きどころはもちろんシャコンヌ。
ガット弦の音色に、ただただうっとりとする。
人の気配のある温度。冷酷さの源にある、普遍的な愛情。
偉大な作品に挑戦するのでも讃えるのでもなく、
作品そのものになって、ゆっくりと、たゆとうように語りかけてくる。
「バラを忘れて、棘を語るような演奏をするべきではありません」
──エレーヌ・シュミット
絶妙な間をとって空間が創られる。シュミットの呼吸に震える。
シャコンヌでは何度も体がふわっと浮くような錯覚に陥った。
教会で録られたホール感とプレゼンスも、Alphaレーベルらしく秀逸。
こんなに美しくていいのかというくらい美しい。
AlphaレーベルのCDは、すべておすすめです。
ただし、残響感が苦手な人には向かないと思います。
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