ドイツは、質実剛健、固くて重くて冷たい、紋切型通りの印象。
ベルリンで行われるテクノイベントには一度だけ訪れたことがあります。
ドイツ(語)といえばツェラーン、ムージル、ゲーテ。
とにかく長いというのが、私のイメージです。
最初にドイツ/ドイツ語を意識したのは、ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』でした。
オーストリアの大富豪の家に生まれたウィトゲンシュタインが操る、一切無駄のない文。
これは詩とも言える、言語<について>の結晶。
とはいうものの、ドイツ語は挨拶程度しか解らず、読むのはすべて日本語訳です。
■ベルンハルト『消去』みすず書房
近年のドイツ語圏小説家の中で、最も気に入りました。
言葉を発し続けないと死んでしまうという観念に支配された、
改行のない上下巻のエネルギーに圧倒されました。
どの批評家よりも正しく批評していた全く無名の知人が昨年自殺し、
さらに私の中では特別な一冊となりました。
■クライスト『チリの地震』王国社
作品論と作家論を混濁されがちで、誤解されたままの人、クライスト。
これは短編集。日本語訳は種村季弘。
一文一文を独立させ分解しても、何ということのない平易な文。
でも、そこから何かが生まれ、きちんと表現されている、すばらしい翻訳。
■ヘルマン・ブロッホ『夢遊の人々』ちくま文庫
これには参りました。
どうしてこんなにすばらしい小説が、ほとんど知られていないのでしょうか。
ナチスが台頭する前の危険な徴候と宿命的な流れを遡って思索する大作。
ドイツという国家の精神的/集団的な成り立ち/像を描写した、歴史の記録。
詩、戯曲、論考など、さまざまな手法を混ぜた、ただ長いだけではない作品。
■ノヴァーリス『青い花』岩波文庫
ドイツ文学に入れ込まなかった私が、初めてその結晶美を知った作品。
美を追求していくと辿り着く場所のひとつ、石・鉱物。
甘口ではないロマンチズム、憧憬と夢。ドイツロマン派を代表する名作。
■ヘルダーリン『ヘルダーリン詩集』岩波文庫
ある掲示板で「ゲーテとヘルダーリンの違いは?」と訊かれ、私は
「ゲーテは強靱で重厚な重戦車、ヘルダーリンは怜悧な針」と答えました。
重苦しいという私のドイツに対するイメージが転回された、美しく儚い詩。
とにかく長いというのが、私のイメージです。
最初にドイツ/ドイツ語を意識したのは、ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』でした。
オーストリアの大富豪の家に生まれたウィトゲンシュタインが操る、一切無駄のない文。
これは詩とも言える、言語<について>の結晶。
とはいうものの、ドイツ語は挨拶程度しか解らず、読むのはすべて日本語訳です。
■ベルンハルト『消去』みすず書房
近年のドイツ語圏小説家の中で、最も気に入りました。
言葉を発し続けないと死んでしまうという観念に支配された、
改行のない上下巻のエネルギーに圧倒されました。
どの批評家よりも正しく批評していた全く無名の知人が昨年自殺し、
さらに私の中では特別な一冊となりました。
■クライスト『チリの地震』王国社
作品論と作家論を混濁されがちで、誤解されたままの人、クライスト。
これは短編集。日本語訳は種村季弘。
一文一文を独立させ分解しても、何ということのない平易な文。
でも、そこから何かが生まれ、きちんと表現されている、すばらしい翻訳。
■ヘルマン・ブロッホ『夢遊の人々』ちくま文庫
これには参りました。
どうしてこんなにすばらしい小説が、ほとんど知られていないのでしょうか。
ナチスが台頭する前の危険な徴候と宿命的な流れを遡って思索する大作。
ドイツという国家の精神的/集団的な成り立ち/像を描写した、歴史の記録。
詩、戯曲、論考など、さまざまな手法を混ぜた、ただ長いだけではない作品。
■ノヴァーリス『青い花』岩波文庫
ドイツ文学に入れ込まなかった私が、初めてその結晶美を知った作品。
美を追求していくと辿り着く場所のひとつ、石・鉱物。
甘口ではないロマンチズム、憧憬と夢。ドイツロマン派を代表する名作。
■ヘルダーリン『ヘルダーリン詩集』岩波文庫
ある掲示板で「ゲーテとヘルダーリンの違いは?」と訊かれ、私は
「ゲーテは強靱で重厚な重戦車、ヘルダーリンは怜悧な針」と答えました。
重苦しいという私のドイツに対するイメージが転回された、美しく儚い詩。